大規模商業施設の他に賃借物件などでも目にする機会が多いのが、自走式立体駐車場です。文字通りドライバーが自身で車を運転して駐車スペースに車を移動させるのが特徴。このために大掛かりな機材を用意したり、専用スタッフを準備する必要性も低く、コストパフォーマンスに優れるのが有利なポイントです。広い敷地を用意して大規模な収容台数の駐車場を作りたい時にはうってつけての方法とされています。
また自走式立体駐車場は基本的に、最上階以外は屋根が付く形になるので雨に強いです。上階の駐車スペースがあるため、下層では雨天時でも傘をささなくても濡れることなく自動車に乗降できます。荷物の積み下ろしなどは傘をさしながらですと厄介に感じますが、自走式立体駐車場なら手を自由に使えるのでとても便利。これが買い物を持ち帰ることが多い、商業施設では有利な材料となるため良く採用されていると考えられます。
他にも機械式に比べてシンプルな構造で、普通の道路のように駐車できますから、普段は車を使わないサンデードライバーや機械操作が不安な高齢者などにも安心感があるのも魅力でしょう。決められたスペースに気軽に駐車でき、前向きでもバックでも自由に止めやすくなっています。駐車スペースの使い方がわからないあるいは難しそうと、一定の顧客が敬遠してしまうリスクは低いと考えられます。これらの特徴から現在はホテルや公園などでも、利用される機会が見当たるようです。