ライダーには様々な年代の方がいますが、バイク中古車では若い=新しい車種が好み、という事にはなりません。むしろ古い車種の人気は衰える事を知らず、まだまだ市場を賑わせています。1970年代の技術と夢の結晶であった車両や空前のバイクブームを巻き起こした80年代の車両などは未だに数多く現役で走っており、中古車市場でもプレミア価格で取引されています。こうした70年代・80年代の車両はきちんと整備されていれば乗る事に何の問題もありませんし、本物を所有するという事はそれだけで大きな満足感がありますが、こうした車両のネックは購入する場合の予算、購入後も古い車両という事でかかる維持費、不意のトラブルに自分で対処出来る技術が必要、などそれなりにハードルが高いものです。
それをある程度解消しているのが第2次バイクブームと言われた90年代に発売されたネイキッドなどで、スタイルは70・80年代の旧車に近く、エンジンを含む技術的な信頼性は格段に上がっています。もちろん、技術が上がっていますので70・80年代の旧車のような荒々しさなどはありませんが、中古車市場でのタマ数も多いですし、価格もそれなり、故障などのリスクも低いとなれば十分選択肢になるはずです。個性の70・80年代、技術の90年代、乗りやすさの00年代といった感じで、それぞれの年代ごとの特徴を踏まえて中古車を選んでみるというのも一つの方法になるでしょう。