自走式の立体駐車場は機械式に比べてランニングコストがかからないイメージがあるかもしれません。確かに機械のメンテナンスや操作員の人件費などがかかりませんが、平面式とは異なり照明器具による電気代が発生してしまう場合があります。壁を無くすことで明るくしても、夜間は照明器具をつけないわけにはいきません。そこで自走式立体駐車場のランニングコストを下げるために、蛍光灯からLED照明に交換するのがおすすめです。
LEDは初期投資が蛍光灯よりもかかりますが、消費電力量が少ないので節電効果が高く、寿命も長いので、長期的にみれば経済的です。またLEDの特徴として明るさを調整することができるので、利用状況や時間帯によって明るさを調整することでさらに節電効果を上げることができます。ところで、自走式立体駐車場は毎日多くのクルマが出入りするため、近隣に対しての騒音対策や振動対策、夜間にはヘッドライトの光の対策が必要になってくる場合もあります。自走式立体駐車場を設置する位置やスロープの位置を工夫したり、ライトが漏れない位置に壁を作るなどの工夫が必要でしょう。
また、最近は電気自動車が徐々に増えてきているので、充電器の設置も求められるようになってきています。二酸化炭素排出により温暖化を防止するために、世界的にガソリン自動車から電気自動車へ切り替っていくことが予想されています。そのため今後ますます充電器が必要になってくることでしょう。